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partly cloudy 【ヒロアカ】

第28章 不器用な人





「ただいま〜!」


寮に戻るとエリちゃんと通形くん達はオセロをして遊んでいた。


「霞ちゃん、おかえりなさい!」


「待たせちゃってごめんねぇ。
そろそろお風呂入りに行こうか!
3年生のみんな、ありがとうね。」


「全然ですよ!
エリちゃん、また明日くるね〜。」


ビッグ3の3人はオセロを片付けて、自分たちの寮へと戻って行った。
私も着替えを取りに行ってからエリちゃんとお風呂場へ向かう。



「……お風呂、誰かと一緒に入るの初めて。」


「そっか。
背中流しっこしようね!
私、妹とか欲しかったからエリちゃんと入れて嬉しいよー!」



エリちゃんの髪の毛を洗い、
泡で形を変えたりして遊んだ。
身体を洗っていると
エリちゃんが私の所々にできている擦り傷をみていた。


「コレ、気になっちゃった?
訓練中にちょっとね。もう痛くないから大丈夫だよ。」


ニッコリと笑いかけると
エリちゃんもホッとしたように笑ってくれた。
自分が傷つけられてきた事を思い出させてしまっただろうか…。
少しの傷なら放置してきたけど、エリちゃんとお風呂に入る時はなるべくリカバリガールにお願いして治癒してもらった方がいいかな…。



二人でまったりとお湯に浸かる。
エリちゃんはゆっくりお湯に浸かったこともないという。
これから少しずつ、いろんな経験をしていって欲しい。



「お風呂出たら、他の先生方も帰ってくるだろうし、エリちゃん歓迎パーティーだね!
ランチラッシュっていうご飯作ってくれる人が張り切ってたよ。」


「……楽しみ!」


「じゃあ、そろそろ上がろうか。」




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