第28章 不器用な人
「あと、必要なものは〜……」
「うえ〜、まだ買うのかよ〜……」
休日。
私はミッドナイトとひざしくんと共にショッピングモールに来ていた。
「もう、マイク。
自分から付いて行くって言い出したんだから文句言わないでよね。」
私と一緒に買い物リストを覗き込んでいたミッドナイトがひざしくんを見て呆れていた。
ミッドナイトもひざしくんも
もちろん私も休日なので私服だ。
もうすぐエリちゃんが退院し、雄英高校が引取先になることが正式に決まった。
今日はエリちゃんのお部屋用の買い出し。
女の子の物だから女性が用意した方がいいだろうという意見の元、私とミッドナイトが駆り出された。
ひざしくんは楽しそうだから付いてきて、荷物持ちをさせられている。
「ベッドやタンスの大きめの家具は届けてもらえるよう手配したし、あとは小物ですかね!」
「そうね。あそこのインテリア雑貨屋さんで揃えましょうか。」
可愛い雑貨屋さんに入り、私もミッドナイトもテンションが上がっている。
いくつになっても可愛いインテリアにはウキウキするものだ。
ひざしくんも雑貨を見て周りながら「これどうよ?」と意見を出してくれている。
ひと通り揃えて会計を終えて
一息つくために3人でカフェに入った。