第26章 強く想う
翌朝、早く目が覚めた。
3時間ちょっとしか寝ていないが頭を妙にすっきりとしていた。
軽く身支度をし、ジャージに着替えた。
まだ一階で消太くんが寝てるはず、顔を合わせたくなかったので窓から外に出た。
ランニングをして
トレーニングもして
軽く汗を流してから寮へ戻る途中、
生徒たちの寮の外のベンチで
座っている麗日さんをみつけた。
「うーららかさん!」
「霞先生!」
「おはよう!早いね!
どーしたの?考え事?」
ベンチに私も座れるようにスペースを作ってくれたので、隣に腰掛けた。
「たまに、こうやってボーッとしとるんです。
頭の中が整理されるってゆうか、気持ちを落ち着かせるってゆうか。」
「なるほど、いいね。
私もやってみようかな……。」
朝から体を動かした為、すごく気持ちが良い。
ンーーッと伸びをして朝の空気を吸い込んだ。
「あの、変なこと聞いてもいいですか?」
「んー?何?」
「霞先生は、学生の時から相澤先生のこと好きだったんですか?」
「え!?」
いきなりなんで!?!?とビックリして
麗日さんを見ると、真剣な表情だった。
私が消太くんのことを好きな事は何故かA組の女子生徒たちにはバレてしまっている。