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partly cloudy 【ヒロアカ】

第25章 強敵





「おかわり、頼みましょうか。
霞さん、お酒お好きなんですか?」


「……あ、すみません。つい。
お酒はそうですね、よく飲みます。
馬合さんは?」


「私は仕事柄、飲みの席も多いのでよく飲みますが、プライベートではそこまで。
あまり強くないので嗜む程度です。
ワイン、お好きですか?
年代物のワインを置いてあるお店があるんです。
良かったら今度一緒にどうですか?」


次の約束を取り付けるのまでスマートだ。
何と答えていいものか迷っていると、


「ああ……、すみません。
強引すぎましたかね……。
霞さん、お綺麗ですから恋人がいらっしゃいましたか?」


「い、いえ。いませんけど……。」


「本当ですか!?
でしたら、私が立候補してもいいですか?」


「え!?」


びっくりして馬合さんを見ると、ハッとしたように顔を赤らめた。


「ハハ、すみません。
余裕無さすぎてダサいですね!
ちょっと浮かれてます。
お恥ずかしい……。」


「……ふふ。
馬合さんって可愛い方ですね!
あ、男性に可愛いなんて失礼ですかね。
でもなんかいろいろとスマートだし、もっと完璧主義な方かと思ってたので少し意外でした。」


「……かっこつけてるだけですよ。
普段はもっとダラシないんです。
部下にもよく怒られてますし……。」


がっくりと肩を落とす馬合さんを見てさらに笑ってしまう。
思っていたよりずっと良い人そう。



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