第25章 強敵
パーティー会場に着いて
ひざしくんと共に受付を済ませ、
中に入りウェルカムドリンクを受け取る。
「ヒュ〜、さすが有名雑誌の創刊記念パーティー。人も会場も豪華だぜ〜。」
ひざしくんがキョロキョロと周りを見渡している。
私もお招きしてもらった編集長を探すべく一緒にキョロキョロとした。
「クラウディア〜!」
後ろから声をかけられ、振り返ると編集長がこちらに歩いてきていた。
「編集長!
今日はお招きいただいてありがとうございました。
こちらは同じ雄英高校の教師のプレゼント・マイクです。」
「ドーゾ、ヨロシク。」
「もちろん存じてますわ!
プレゼント・マイク!
お会いできて光栄です。
今度、是非うちの雑誌で取り上げさせて下さいよ〜!」
編集長はひざしくんを見るなり
流れるように名刺を取り出し、ひざしくんに営業をかけた。
ひざしくんのラジオは人気だもんな。
その様子を隣で眺めていると、編集長の隣にいた人と目が合って笑いかけられた。
私も軽く会釈を返す。
背が高くて細身で紺のスーツをスマートに着こなしていて、いわゆるイケメンというやつだ。