第22章 できる事
「「ありがとうございましたァ!」」
「お姉ちゃん、またねー!」
「バイバーイ!
先生の言う事ちゃんと聞くのよ〜!」
私も子供たちとすっかり仲良くなり、
子供たちは楽しそうにご挨拶をして帰って行った。
結局あのまま子供たちと一緒になって遊んでしまい、公安の人に怒られた。
オールマイトと合流すると、
「霞くんが一番楽しんでたね!」
と言われてしまい、恥ずかしくなった。
ひざしくんの事、どうこう言えないなぁ…。
「肉倉くんも一緒に遊んでくれればよかったのに〜。」
「クラウディアの童心に還るような児戯、感服致しました。」
私が肉倉くんと話している間に、オールマイトと士傑高校の引率の先生で合同訓練の提案をしていた。
お互いに刺激になるだろう、良い提案だと思った。
「クラウディア」
「エンデヴァーさん。お疲れ様でした。」
「君の想う、良い父親とはどんな父親だ?」
「私の想う、良い父親……ですか」
少し考え込んでから答えた。
「自分の進んで欲しい道に進まない娘でも、真摯に受け止めて応援してくれる………私の父はそんな素敵な父親です。」
ニコッと微笑んで伝えた。
ひざしくんも隣で微笑んでくれた。
兄が死んでから、ヒーローという職業の危険さを身をもって知った私たち家族。
本当であったら一人娘を兄と同じ道に進めたくはなかっただろう。
それでも私の両親は私の夢を受け入れ、応援してくれている。
本当に強いのは、私の両親のような人だ。
私は心から両親を敬愛している。