第22章 できる事
「……そうか。」
エンデヴァーさんは少し苦しそうな表情をして、一言呟いた。
エンデヴァーさんも轟くんも
きっと家庭内で複雑な事情があるのだろう。
でも親は子を、子は親を。
お互いを尊重することで歩み寄れるものだと思う。
簡単ではないだろうが、いつか。
補講を終えた生徒たちが制服に着替えて戻ってきた。
「爆豪くん、轟くん。
士傑のお二人も!お疲れ様でした。」
「やっば、近距離クラウディアまじ餅肌!」
「ケミィ!なんだその口の聞き方は!!」
「オイ肉!次ァサシでぶちのめす。」
「こら、かっちゃん。
モチベーション抑えて。」
「誰がかっちゃんだァ!クソが!」
「貴様はまだ粗暴な言動を!
立場をわきまえろ!!」
生徒たちとワイワイやっていると
オールマイトに帰るよー!と声をかけられ、仮免補講会場を後にした。