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partly cloudy 【ヒロアカ】

第2章 雨と雲





「白雲〜!待たせて悪い!!っと、電話中か…」


消太くんが何か言いかけたタイミングでB組の男子がきた。
待ち合わせしていたの忘れてた…。
B組の男子にちょっと待ってねとジェスチャーで伝え、消太くんとの電話に向き直る。



「あ、ごめん。消太くん、何?」



『や、何でもないよ。また学校でな。合宿頑張れ。』



おやすみ。と電話が切れた。
電話だと声が近くてドキドキした。

ニヤけてしまいそうなのを堪えて
B組の男子の方を振り返る。



「ごめんごめん、電話してた」



「や、こっちこそ。家族から?」



「ううん。お兄ちゃんの友達。
一個上のヒーロー科の先輩だよ。」



「…彼氏、だったりする?」



「え!?!?ち、違う違う!
彼氏なんていないよ!!」



「そっか、あー…あのさ、呼び出したのは
その、彼氏いるか聞きたかったんだよな」



「あ、そうなんだ。
今言った通り、いないよ?」



「彼氏いないならさ!
オレと付き合ってくれないかな
白雲のこと、前から気になってたんだ」


いきなりのことでびっくりして
固まっていると



「返事は今じゃなくていいから!
全然話したこととかなかったし!
まず友達としてさ、仲良くしてほしい!」



「あ、うん…」



「話し、そんだけ!
明日のキャンプファイヤーの時また話せないかな!?」



「…うん。」



考えがまとまらず、とりあえず返事をした。



「じゃ、じゃあ!また明日な!」


それだけ言って男子は去っていった。


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