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partly cloudy 【ヒロアカ】

第2章 雨と雲





お風呂に入って
友達にちょっと用があると声をかけ
談話室へ向かった。


まだ来ていないようだった。
B組のお風呂、A組の後だったから仕方ないか。

談話室のソファーに腰掛け
ケータイを開くとメッセージが入っていた。



「え、消太くん?」



連絡先を交換していなかったはずだが
お兄ちゃんから聞いたのだろう
メッセージを開くとおすしの写真が
大量に送られてきていた。



思わず笑みが溢れる。
香山先輩が送ってくれたのかな。


あ〜、可愛い。癒される。

何の説明もなく写真だけ送ってくる
消太くんらしさにも癒される。



すると電話が鳴った。
知らない番号…もしかして。


通話ボタンを押した。



『もしもし?』



消太くんの声だ。


「消太くん、インターンお疲れ様!」



『ああ、そっちも。合宿中に悪い。』



「ううん、今ね自由時間だから大丈夫。
おすしの写真ありがとう!元気でたよ!」



『…おすし預けた時、様子が変だったから
おすしのこと気になってるかと思って。
香山先輩が写真送ってくれたからさ。』



おすしを香山先輩に預けた時…
あぁ!あれは消太くんが香山先輩みて赤くなっていたから、ちょっとモヤモヤしていたんだっけ…


気にしてくれていたんだ。嬉しい。
消太くんは本当に細かいところまで見ていてくれている。



あの時考え事をしていたのは
おすしの事ではなかったけど
おすしが元気そうなのは何よりだ。


「ありがとう、嬉しい。
インターンどう?お兄ちゃんヘマしてない?」


『白雲は優秀だよ。ダメダメなのは俺。』



「あはは、相変わらずのネガティブ消太くん!
最初から何でも上手くいくならヒーローは要らないよ〜」



『…そうだな。明日も頑張るよ。』



「うん、消太くんは凄いんだから。
私が保証する!自信持ってね。」



今日はなんだか落ち込んでいたみたい。
おすし見て元気出ていたらいいな。
私みたいに。



『さんきゅ。また明日さ…』




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