第22章 できる事
今日は総合体育センターでの補講。
「じゃア、上で見てるぞ!」
「ケッパレよ〜!ヒィア!」
「気合い入れてこ〜!
目指せ、ヒヨッコ〜!!」
教師陣が盛大に手を振って送り出すも、生徒二人は振り返りもせずにてってこ歩いて行った。
「おや……元No.1ヒーローじゃないか。」
階段の上からドスの聞いた声がして、上を見上げると現No.1ヒーローのエンデヴァーが腕を組み威風堂々と仁王立ちしていた。
オールマイトと話があるようだ。
空気がピリッと張り詰めた。
その空気に一瞬で耐えられなくなったひざしくんが私の腕を引いて、叫んだ。
「コーヒー買ってくるぜィエ!!」