第22章 できる事
リューキュウ事務所で諸々の手続きを終えた蛙吹さんと麗日さん、
そして病院帰りに警察で事情聴取を受けてきた緑谷くんと切島くん、
インターン組4名が学校へ戻って来られたのは夕方頃、すぐに休ませてあげたいが学校としても色々と事情を聞かないといけないので会議室へ呼ばれていた。
もちろん消太くんもいる。
4人の姿を確認するなり、私はまとめて抱き寄せた。
泣きそうになるのをグッと堪える。
先生の私が泣いてどうする……。
「よく……頑張ったね。
大変だったでしょう……。」
「霞先生……。」
消太くんが近付いてきて
私の背中をポンポンと叩く。
「ほら、離してやれ。
早く終わらせて寮に戻らせてやろう。
……それに緑谷がそろそろ限界だ。」
緑谷くんを見ると真っ赤になっていた。
それを見て、蛙吹さんと麗日さんと切島くんも笑った。
ごめん!と慌ててみんなを解放し、椅子に座ってもらって話を聞いた。
みんな、思っていたよりも前を向けていて安心した。
話を聞き終え、みんなを寮まで送った。
外はすでに暗くなっていた。
「本当にお疲れ様。
みんな、ゆっくり休んでまた来週から授業頑張りましょう?」
4人の背中を押して寮へと送り出した。