第2章 雨と雲
周りを見回すとみんな訓練を開始している。
私は同じ体力強化目的の人たちと
崖の前に立っていた。
「これ、夜トランプとかする気力あるかな」
「…無理かも。」
そこからは昼休憩まで崖を登り続けた。
午後は戦闘訓練。
個性を使いつつ、先生が決めた相手とひたすら格闘!
午前中の崖登りの疲れで動きが鈍い。
「白雲!動きが悪いぞ!
敵と戦うときに疲れていると言い訳する気かぁ!?」
先生に叱咤されながら必死に相手に食らいつく。
陽が沈みだし、夕陽が眩しくなってきた頃
一日目の訓練は終了となった。
今日の夕飯はBBQ!
A組とB組の生徒でワイワイと。
疲れた後のお肉、最高!
お腹もいっぱいになり
後片付けでお皿を運んでいると
B組の男子に声をかけられた。
「白雲!
風呂出た後の自由時間にちょっと話せない?」
「え?うん、いいよー」
「じゃあ風呂上がったら談話室で待ってる」
それだけ言うと片付けに戻っていった。