第20章 手探り
「切島くんッ!?」
「うお!霞先生ッ!?」
「「 ええ!なんで!?!? 」」
私と切島くんの声がそろうと
ファットガムが楽しそうに説明してくれた。
「インターン、受け入れたんや。
そこの端っこで暗~くなっとる環の紹介でな。」
「天喰くんか、なるほどねー!」
天喰くんは雄英高校3年生。
BIGスリーと呼ばれ、雄英高校のTOP3に入る実力者だ。
しかし、あがり症で中々にネガティブ。
私は3年生の授業は担当していない為、関りも少ない。
「切島くん、グイグイ来るから仕方なく…」
天喰くんがボソッと呟いた。
驚いたやろ~!俺もびっくりや!とファットガム。
「先生は何でここに?」
「ちょっと用があって大阪まできたら
さっき騒ぎに巻き込まれちゃってね。」
大変だったんすね……。
と切島くんが心配してくれている。
今日はインターン受け入れのお願いに来ていたらしい。
書類を学校に提出してからなので実質インターン生として活動するのは来週からだ。
「そしたら、みんなで飯行こうか~!
いっぱい食べていっぱい働くで~!!!」