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partly cloudy 【ヒロアカ】

第20章 手探り







週末、私は九州に来ていた。




「こーんにちはー。」



「あらやだ、クラウディア!?
久しぶりじゃな〜い!!
体育祭以来ね、あれから大変だったわね!」



私は久しぶりにマッスルレディの事務所に顔を出していた。



「記者会見見たわよ〜。
スーツ似合ってたけど、少し地味じゃなかった?
もう少し煌びやかにしても良かったんじゃない?」



「いや、謝罪会見で煌びやかになんてできないですって……」



マッスルレディは相変わらずムキムキな乙女だ。
見た目はおじさんだが。



「レディ、いきなりで申し訳ないのですが……。
敵連合の一員、引石健磁。敵名マグネ。
ご存知ですよね……?」



「……ええ。その話ね。
神野事件の少し前に警察も来たわ。」



「私に出来る事はないと思いますが、聞かせてもらえますか……?」



「マグネ本人とは直接関わりはないの。
私の友達がやっているバーで働いてらしいわ。
連合に協力する前はよく顔を出してたって話よ。

……ここからはまだ警察にも話してない新情報なのだけど、最近バーで働いてた仲良かった子を訪ねてきたって噂よ。
その子は大阪に住んでるわ。
その子を問い詰めた所で居場所は知らないでしょうけど……。」



もしかしたら、また接触してくる可能性も……あるか。
でも私には気長にマグネの友人を張り込む時間はない。

塚内さんに連絡して、警察に任せるのが一番現実的かな……。
休みは明日までで明後日からはまた授業が始まる。




大阪、行くだけ行ってみるか。



マッスルレディの事務所を後にし、
雲を出してその日のうちに大阪に移動した。


雲での移動なら時間に縛られない。
本来ならば許されないが、ヒーロー服を着てきて良かった。




とりあえず、マグネが働いていたというバーの近くまで来た。
栄えた街で休日ということもあり、人通りが多い。


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