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partly cloudy 【ヒロアカ】

第19章 問題児たち





「試験を終えたその晩にケンカとは、元気があって大変よろしい」



オールマイトから連絡が入り、
怪我をしているのでグラウンドβの医務室にいるとのことだった。

消太くんは医務室に入るなり、捕縛布で問題児二人をグルグル巻きにし、ギリギリと締め上げている。


オールマイトはオロオロと止めに入った。



「相澤くん、待って!
捕縛待って!原因は私にあるんだよ!」



消太くんがピクッと反応した。
私もオールマイトを見つめた。



「原因?何です」


ギロッとオールマイトを睨む消太くん。
こ、こわ〜い……。

やっぱり原因はオールマイトか。


私の予想通り、
オールマイトの引退による負い目。
メンタルケアを怠った大人の失態が招いたケンカだったとオールマイトが言った。


確かに爆豪くんなら乗り越えてさらに強くなると、決めつけていた。
彼だってまだ15歳の子供なのだ。

消太くんもきっと同じことを考え、反省している。
本当は優しい先生だから。今は顔怖いけど。



「だからルールを犯しても仕方ない……で済ます事は出来ません。然るべき処罰は下します。

先に手を出したのは?」



「俺」

爆豪くんが堂々と言った。


「僕もけっこう……ガンガンと……」

緑谷くんもシュンとしながら言った。



二人とも素直でよろしい。
思わず笑ってしまう。



私はギロッと消太くんに睨まれ、
すぐさま顔をキリッと真顔に戻す。



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