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partly cloudy 【ヒロアカ】

第2章 雨と雲





翌日、お兄ちゃんは猫ちゃんを学校へ連れて行った。

両親ともに仕事でいないし、
猫ちゃんだけでお留守番も心配だったから良かった。


学校へ行けば消太くんもいるから安心だし。


それにしても猫ちゃんのご飯とかどうする気なのかな。
…何も考えてなさそう。


仕方ない、お昼にミルクを届けよう。





✳︎✳︎✳︎✳︎



「お兄ちゃ〜ん」



「おう、霞」



「猫ちゃんのミルク買ってきた……んだけど必要なかったか~!」



ミルクの入った袋を掲げたが
すでに消太くんが猫ちゃんにミルクをあげていた。
きっと念のため持ってきてくれていたんだろう。
さすが消太くん。



「おう、ショータが世話してくれてるぜ!」



「消太くんに任せておけば大丈夫だったね!」



「…たまたまだよ」



「よかったねぇ、たーくさん飲んで大きくなってね!」



消太くんに抱っこされてミルクを飲んでる猫ちゃんを覗き込む。
邪魔をしないようにしばらく覗き込む。



「…霞、近い」



ふと気付く消太くんの顔がすぐ真横にあった。



「わ!!ご、ごめん!!!」



猫ちゃんもびっくりして
ミルクから口を離している。

結果的に邪魔をしてしまった。

そして恥ずかしい…。
カッと体温が上がったようで変な汗をかいてしまった。

パタパタと顔を仰ぐと、ニヤニヤしているひざしくんと目があった。



あぁ…恥ずかしい。





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