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partly cloudy 【ヒロアカ】

第18章 いざ、仮免許試験






そろそろ二次試験が始まる頃だろうか、早く戻らないとまた消太くんに怒られてしまう……



トイレを済ませ、席に戻ろうとしていたところで声をかけられた。



「失礼。
雄英高校1年A組副担任の
クラウディアこと白雲殿とお見受けする。」



「はい?」



独特な話し方で、後ろ手に手を組みドーンと
私の後ろに立って話しかけてきたのは
一次試験で爆豪くん、上鳴くん、切島くんと戦い脱落してしまった士傑高校の子だった。



「私は士傑高校2年、肉倉精児。
この度は尊敬する雄英高校と相まみえる事ができ、恐悦至極です。
私の力及ばず、彼らを敬服させる事は叶いませんでした。
ひと言、詫びのご挨拶したく馳せ参じた所存。」



突然難しい言葉で話しかけられ、
何のことだかさっぱりわからず……
負けて悔しい!って言いたいのかしら……?

困って隣にいた士傑高校の引率の先生に
視線をやり、助けを求めた。



「すみません。
いきなりうちの生徒が……。
あなたのファンらしくて、
話しかけたかったみたいです……。」


すみません……。と引率の先生は汗を拭いている。
実力はあるけど、問題児って感じなのかな。
気持ち、わかります……。



「先生、ファンなどと下賤な者ではありません。
私はクラウディアに畏敬の念を覚えたのです。」


ビシッと姿勢を正しながらも
少し顔が赤らんでいるように見える。
難しい言葉を使っていても中身は高校生だ。可愛い。



「はじめまして、肉倉くん。
さっきの一次試験みてたよ!
惜しかったね。でも凄い個性でびっくりしました!
その個性を活かして沢山の人を救えるヒーローを目指してね。
一緒に頑張りましょう!」


「鋭意努力致します。」


深々と一礼をして、スタスタと観覧席へ進んでいった。
引率の先生もすみません!とペコペコ頭を下げて肉倉くんを追いかけて行った。



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