第18章 いざ、仮免許試験
「ねぇねぇ!
クラウディアでしょう!?
俺ファンでさぁ!」
軽いノリで話しかけてきた男の人を軽くあしらいながら、モニターでA組の生徒を探す。
先ほどの分断で余計見づらくなってしまった。
あ、轟くん通過した!さすが!
うちの推薦入学者だって
負けてないんだから!!
「実物可愛いね〜!
雄英の教師やってるんでしょ?
隣座っていい?」
緑谷くんが麗日さんと瀬呂くんと合流したのが見えた。
爆豪くんは士傑高校の子に肉塊にされてしまったが、上鳴くんが戦っている。
きっと大丈夫。
「ねぇねぇ!
連絡先教えて?」
八百万さんたちも通過したようだ。
控え室に向かって歩いている。
あと残っている生徒は……
「ねぇねぇ〜!」
「あーーーもう!
うるさい集中できな……」
うるさい男についにキレようと隣を向くと後ろからドスの聞いた声がした。
「失せろ。」
振り返ると消太くんがいた。
い、いつの間に……。
個性発動中みたいに髪の毛を逆立てて睨みを効かせている。こっわ。
すみませんでしたァァ〜!!
と消太くんの迫力にビビってうるさい男は逃げ去っていった。
なんだったの、あの人。
「オイ。
集中できないから
こっちの席に戻れ。」
消太くんはギロッと私を睨み、
今まで座っていた席に戻っていく。
「……は、はーい。」
なんで私が怒られるんだ……
理不尽……