第17章 寮での新生活
「霞くんって前から思ってたけど、教師に向いてるよね。」
オールマイトがにっこり笑ってくれた。
私なんて教師としてダメ出しされてばっかりでさ……とショボンとしていてちょっと可愛い。
「オールマイトは根っからのヒーローだからでしょうね!
考える前に行動しちゃうってよく言われません?」
「……よく言われる。」
アハハ!と思わず笑ってしまう。
「楽しそうだね、お二人さん。」
ヌッとソファーの背から消太くんが顔を出した。
ギョエーーー!とオールマイトが叫ぶ。
「あ、相澤くん!いつからいたの!?」
「ずっと居ましたけど。」
ソファーの後ろで寝袋に入って寝ていたらしい。
部屋で寝ればいいのに。
移動が面倒だったのだろうか。
「風邪引かないでよー?
あ、二人ともコーヒー飲みますか?」
「……もらう。」
「私もいいの?」
モチロン!と3人分のコーヒーを淹れて、オールマイトと教育本について語り合った。
消太くんはコーヒーを飲み干すとまた寝袋に入って寝てしまった。
カフェインとか関係ないんだな、この人。