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partly cloudy 【ヒロアカ】

第17章 寮での新生活






そして、生徒たち入寮から一週間。

A組とB組はヒーロー仮免許試験に向けて連日必殺技と個性伸ばしのトレーニングに励んでいる頃、



私は久しぶりに心操くんとトレーニングに励んでいた。



「しばらく見ない間にひと回り大きくなったんじゃない!?」


「夏休みの間も自分で体力強化に努めてきましたんで、当然です。」


心無しか表情も自信に満ち溢れているように見える。


「いろいろあったから、捕縛布の指導延期になっちゃってるもんね。
もう少ししたら相澤先生も顔出せるようになると思うから、それまでに筋肉つけて驚かせちゃおう!」


「……はい!」


私が何か教えられればいいのだけど、体術くらいなら教えてもいいかなぁ……
でも余計な癖をつけて、消太くんの指導の邪魔にはなりたくないし……
今度聞いてみようかな〜。



「ヒーロー科は仮免に向けて必殺技のトレーニングしてるんですよね。」


「そうね。
みんな頑張ってるよ!」


「先生の必殺技って何ですか?」


「私?」



そういえば、心操くんにちゃんと戦っている所を見せたことないな。
ヒーロー科じゃないし当たり前だが。

いっちょ、やってやりますか!


指をパチンと鳴らし雲を出し形状を変化させ、心操くんの身体に巻き付けた。


「ホワイトブローっていう技名なんだけど、雲で捕獲する技だよ」


「おお、動けない。」


もう一度指をパチンと鳴らし、
自分の腰に雲を巻きつけた。



「そしてこうやって移動できるのです!」


心操くんを雲で捕獲したまま、
自分と共に空に浮き上がらせる。


「敵の捕獲はこの形状だけど、災害時とかに怪我人を運ぶ時は平たい雲にしたり。
大人数運ぶ時は大きな雲にするの。
あんまりいっぺんに使うと疲れるけど。」


「……すごい個性ですね!」


「空中を移動するのはいいよー!
機動力って大事だから。
相澤先生なんて捕縛布で器用にピョンピョン移動するから、心操くんもその内一緒に空中散歩できるよ。」


地面に降りて雲を消した。
心操くんもやる気が更に出たようだ。





「……楽しみに、なってきました。」


「ね!私も!!!」



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