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partly cloudy 【ヒロアカ】

第15章 取り戻せ、日常





「霞くんはお酒好きなんだね。」


「はい!
オールマイトとこうして飲みに来るの初めてですね!」


「おい…、あんまり飲み過ぎるなよ?」


ちょいちょい兄貴ヅラを挟んでくる消太くん。
さてはこれ、すでにちょっと酔ってない?



「消太くんこそ!
もう飲まないって言ってたくせに!
別にいいけど、飲み過ぎないでよね!」


キツめにピシャリと言うと、
黙ってビールを煽っている。


「その〜、前から聞こうと思ってたんだけど……二人って恋人同士なの……?」



ブッッッ!!!!

消太くんが盛大にビールを吹き出した。
私は慌てておしぼりで拭く。


「いきなり何言い出すんですか」


消太くんがオールマイトを睨み、
オールマイトは「ご、ごめん…」と縮こまっている。



「……お手洗い行ってきます」



消太くんが席を立った。
オールマイトと私は見送る。




「……余計なこと聞いちゃったかな。」



「大丈夫ですよ、多分照れてるだけです。
ちなみに付き合ってないですよ、私の……片想いです。」



内緒ですよ?と口元に人差し指を持って行った。
オールマイトになら話してもいいかなって思えた。
オールマイトは驚いた顔をして、
そうなのか、てっきり相澤くんの方が……などと呟いていた。

そんなタイミングで私の注文した赤ワインが届いたので話は中断。


消太くんが席に戻ってくると同時に消太くんの携帯電話が鳴った。
消太くんはチラッと表示をみてすぐに携帯電話をしまった。



「出なくていいの?」


「ああ。」


鳴っていた電話はしばらくして音が止んだ。
と、思ったら交代で次は私の電話が鳴り響く。


ああ、なるほど。
消太くんが電話に出なかった理由がわかった。




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