第13章 襲来
いきなりの敵の襲撃。
被害は深刻だった。
ガスによって意識不明が15名
重軽傷者 11名
無傷で済んだのは13名
そして行方不明 1名
プロヒーローは
ピクシーボブが頭を強く打ち重体。
ラグドールが大量の血痕を残し行方不明。
敵側は3名を現行犯逮捕。
しかし他の敵は取り逃がし姿を消した。
生徒たちが楽しみにしていた林間合宿は最悪の結末で幕を閉じた。
生徒たちは病院へ運ばれ、
私たち教師及びプッシーキャッツのマンダレイと虎さんは警察で事情聴取に追われていた。
「クラウディアも狙いの一つだった……と?」
「狙いの一つ、とまでは断定できませんが
お前はまた今度だ……と言ってました。」
また今度……とは何かを企んでいることは間違いない。
私に何かしてくるなら受けて立つ。
そんな事より今大事なのは爆豪くんの安否。
あの時、駆けつけるのがもう少し早かったら……
地面に打ち付けた拳がズキズキと痛む。
余程強く握りしめていたのだろうか、消太くんの手が私の拳に重なった。
ひと通り聴取が終わり、
病院に生徒たちの様子を見に行く。
「みんな命に別状はないです。」
病院の先生のお話を聞いてホッとする。
明日にはリカバリーガールが来てくれるそうだ。
その後、学校へ送り届けもらった時には日付けも変わる頃だった。