第13章 襲来
ーーー数分前。
「マンダレイ!虎さん!!!」
「クラウディア!?」
木の上を飛んで一瞬で広場へ向かった。
上からは炎が上がっているのと
ガスのような煙が一面に広がっているのが見えた。
急がないと生徒たちが危ない。
マンダレイと虎さんは敵二名と交戦中。
ピクシーボブが倒れているのが見える。
「クラウディア!
ここはいい、まだ森の中に生徒たちがいる!
そっちに向かって!!!
ラグドールと連絡が取れない!
何かおかしい!!!」
「わかりました!お願いします!」
「行かせるか!!」
トカゲのような見た目の敵が
私に向かって刃物を投げてきたが
雲で弾き、その隙にマンダレイが蹴りを入れる。
「行って!!!!」
広場をマンダレイと虎さんに任せて
肝試しのルートをグルッと周りながら生徒とラグドールの姿を探す。
とりあえず、ラグドールがいた筈の中間地点へ。
移動の最中にマンダレイからの通信が入る。
『A組B組総員!!!
イレイザーヘッドの名において戦闘を許可する!』
『敵の狙い判明ーー!
生徒の“かっちゃん”!!!
“かっちゃん”はなるべく戦闘を避けて!
単独で動かないこと!
わかった!?“かっちゃん”!!』
立て続けにテレパスで通信が入る。
戦闘許可は防衛の術。
この状況ではその判断しかない!
敵の数がまだ把握できていない。
急いで生徒たちを探さなきゃ。