第13章 襲来
「お前ら、中入っとけ……すぐ戻る。」
避難してきた生徒たちに指示を出し、
再び生徒たちの保護のため森の中へ駆け出す。
「霞……あいつの事だから
もうマンダレイ達の元へ……」
「先生!!」
広場へ向かい森を走っていると
横道から緑谷がボロボロの状態で姿を現した。
「大変なんです……
伝えなきゃいけない事がたくさんあるんですけど、とりあえず僕マンダレイに伝えなきゃいけないことがあって……洸太くんをお願いします。水の個性です、絶対に守ってください!」
(こいつ、ハイになってやがる……!)
お願いします!!!と叫び
広場の方へ走り出そうとする緑谷を引き止める。
「その怪我、またやりやがったな…!」
「あ、いやっ、でも」
「だから!彼女にこう伝えろ。
A組B組総員、イレイザーヘッドの名において戦闘を許可する!
敵の狙いはおそらく生徒。
何が何でも……死ぬな!!!」
「……はい!!!」
「行け!俺も洸太くん届けたらすぐ戻る!!!」
洸太くんを抱えて、施設の方から来た道を急いで引き返す。
(こんな訳もわからんままやられるなよ……卵ども……!)