第12章 いざ合宿
A組がお風呂から出てきた。
今はB組が入っている。
私は仕事も終わったので談話室で読書をしていた。
「霞先生〜、何読んでるの〜?」
A組の女子達が談話室にきた。
もう少ししたら男子部屋に遊びに行くらしい。
「ん〜?恋愛小説だよ♪」
「え!?恋愛系?意外!」
麗日さんが先生も恋愛小説読むんや〜とビックリしていた。
「そりゃあ、読むさ!
先生だって女の子だもん!」
女の子というにはちょっとキツい年齢かもしれないが、そこは個人の自由だ。
「霞先生の恋バナ聞きたい!」
芦戸さんが目をキラキラさせながら言った。
他の女子達もワクワク!といった様子。
「先生、彼氏いないのー?」
葉隠さんもノリノリで質問してきた。
みんな聞く気満々でソファーに腰掛けている。
「残念ながらいませーん。」
「えーじゃあ好きな人は?
同じ教師同士で恋愛とかないのー?
ブラド先生とかー!?」
「あはは、ないない!」
「じゃあ、相澤先生はどうかしら?」
蛙吹さんが人差し指を口に当てて言った。
「……え!?」
いきなり消太くんの名前が出て
動揺してしまった。
そんな反応をすれば年頃の乙女達はもちろん食い付いてくる。
「あ!反応したー!!!」
「相澤先生なの!?」
「お似合いですわ!」
「先生、吐いちまいなー!!」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!
違う違う!そんなんじゃないって!!」
慌てて手を左右に振る。
……が、時すでに遅しだ。
「赤くなってるー♪」
「先生わかりやすーい!!」
芦戸さんと耳郎さんがニヤニヤしている。
葉隠さんは透明で表情はわからないがおそらくニヤニヤしている。