第12章 いざ合宿
「みんな、お疲れ様!
よく頑張ったね!ご飯いっぱい食べてね!」
「「いただきます!」」
A組もようやく辿り着き、生徒たちは夕飯。
教師陣とプッシーキャッツは
生徒たちのお風呂の時間に済ませることになっている。
A組の生徒たちはお昼抜きだったので凄い食べっぷりだった。
足りるかな……
「美味しい……!」
「ランチラッシュに匹敵する美味さ!」
切島くん、上鳴くん、峰田くんは涙を流しながら食べている。
「霞先生、美味しいわ!」
「ご馳走や〜!!!」
「ありがとう、いっぱい食べてね」
「世話焼くのは今日までだからね!
食べれるだけ食べとけ〜!」
ピクシーボブがそう言ってニコニコと料理を運ぶのを手伝ってくれた。
「「ご馳走様でした〜!!!」」
お皿はすっかり空っぽ。
生徒たちがまたお皿洗いをしてくれて、私はお茶を飲んでひと息ついていた。
「風呂はまずA組からだ。
B組も入るんだから合理的に済ませ。」
そんじゃ、解散。と消太くんが指示を出し
A組のみんなは部屋に着替えを取りに行った。
私は大人たち向けに残しておいたおかずを温め直し、ご飯をよそり消太くんとブラド先生に渡す。
「すまんな!」
「ありがとう」
「どうぞ、召し上がれ!」
虎さんとラグドールも業務を終え、食堂に来たのでまたご飯をよそる。
「夕飯も美味しそ〜う!」
ラグドールが目をキラキラさせている。
虎さんもご飯を受け取って言った。
「すまんな、大変だったろ。」
「全然!
みんなたくさん食べてくれたから作りがいありました!
おつまみも作ってあるから後でお酒付き合って下さいね〜!」
もっちろ〜ん!とラグドール。
「麻雀やるわよ!
イレイザー、ブラド!!
アタシが勝ったら男紹介しなさい!」
ピクシーボブも野菜を運び終わったようで戻ってきた。
「受けて立ーつ!」
ブラド先生がフンッと鼻息を荒く返事をした。
「……ったく、少しだけですよ?
明日早いんですから。」
消太くんもなんだかんだヤル気満々。
私も自分のご飯をよそり、消太くんの隣に座った。
「ポテトサラダどう?」
「美味い。」
私は唐揚げを取りパクッと食べた。