第12章 いざ合宿
「お前ら!腹いっぱいすぎて午後動けないなんてことにならないようにな!」
そうに喝を入れているブラド先生が一番食べていた。
消太くんも静かにモグモグと食べている。
消太くんがゆっくり食べている姿を見るのは珍しい。
「あ~やっぱり美味しいわ、霞の料理!」
「夕飯も期待してるよ~ん!」
マンダレイとラグドールが褒めてくれて
夕飯も頑張るぞ!と気合が入る。
お皿は生徒たちが洗ってくれたので少し休憩時間。
少し休んだら夕飯の支度を始めないと間に合わない。
おそらくお腹を空かせたA組は物凄い量を食べるに違いない。
外に出て山の空気を取り入れる。
空気が澄んでいて気持ちがいい。
ボ~ッとしていると消太くんが歩いてきた。
「A組、順調そう?」
「ああ、今は半分進んだところらしい。」
「まだまだかかるかな~。
お昼、珍しく食べてたね。お腹空いてた?」
「霞が作った飯は食べたいだろ。
美味しかったよ。久しぶりにゆっくり味わって食べた。」
「えへへ、嬉しい!
何かリクエストあれば、特別に作りますよ?」
「それじゃ……ポテトサラダ」
意外と子供っぽいのキタ。生徒たちも喜びそうだ。
気合充分の私は夕飯の準備に再びキッチンに戻った。