第12章 いざ合宿
宿泊施設に到着すると、
すでにB組の生徒たちは到着していて
みんな部屋に荷物を運んでいるところだった。
荷解きが終わり次第ブラド先生の指示のもと
基礎トレーニングを行うらしい。
「霞、久しぶりだな。」
「会いたかったにゃーん!」
虎さんとラグドールにも挨拶を済まして
「さっそくだが、よろしく頼む!!!」
虎さんからお願いされ、
私も急いで自分が泊まる部屋に荷物を置き
最近愛用のジャージに着替え持参したエプロンと三角巾を装着した。
広めのキッチンに野菜、お肉が並べられている。
「よし!やるぞ!!!!」
私は教師とプッシーキャッツとB組生徒の昼食作りに取り掛かる。
「何か手伝おうか~?」
マンダレイが声をかけてくれた。
「ありがとうございます!
じゃがいもの皮むきお願いします。」
明日からは生徒たちに自分で作らせるが
今日は初日だし、私が用意する約束になっていた。
お昼は生姜焼きと豚汁。
時間もないので簡単なもので我慢してもらう。
「わ~、いい匂い!!!」
ラグドールがキッチンに来たので
味見をしてもらって、OKサインが出たので
ブラド先生とB組を呼びに行く。
消太くんも一緒だったのでB組を手伝っていたのだろう。
「お昼ご飯できましたよ~!」
わーーーい!お腹空いた~。
とB組の可愛い生徒たちは食堂へ歩いていく。
「「いっただきまーす!」」
みんな揃ったところで手を合わせる。
「これ・・・霞先生が作ったの?」
近くに座っていた取蔭さんが聞いてきた。
「うん、簡単なものでごめんね。
ランチラッシュのと比べないでね~?」
「まじかよ!!!!
超美味いじゃん!!!!!」
「A組、これ食べられないなんて可哀相すぎるな」
「はっはっはっはっは、さすが僕らの霞先生!」
鉄哲くん、泡瀬くん、物間くんだ。
みんなパクパク食べてくれて嬉しい。