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partly cloudy 【ヒロアカ】

第10章 導く人





「消太くん、お願い!」



「いいぞ」



「え!?」



気合いを入れて職員室に戻り
消太くんを仮眠室に呼び出し
心操くんに稽古を付けてもらえるように頭を下げて、断られても食い下がる!

……つもりで来たのに即答で許可を得た。

拍子抜けだ。



「元々、声をかけるつもりでいた。」



「そっか。さすが消太くん。」



「アイツなら、こうする……だろ?」



アイツとは、お兄ちゃんのことだろう。
消太くんはお兄ちゃんの意思を継いでくれている。
それだけでも嬉しかった。



「うん、ありがとう。
よろしくお願いします!」



私はまた頭を下げた。
その下げた頭を消太くんが撫でた。







ヒーロー科の職場体験当日。

学校に集まり、ヒーロースーツを持って駅に移動した。
ここから各自電車で職場体験先へ移動する。



「くれぐれも失礼のないように!
じゃあ行け。」



「みんな、頑張ってね〜!」



消太くんと一緒にA組を見送る。
この後、学校に戻って事務仕事を済ませ
放課後は心操くんと消太くんの顔合わせだ。




「じゃ、俺らは戻るか」



「はい。」




消太くんとバスで学校へ戻る。









そして放課後。


「C組の心操人使です。」



「A組担任の相澤だ。
俺の指導は厳しいがついて来れるか?」



「はい。頑張ります。
よろしくお願いします。」



「しばらくは体力作りだ。
放課後、筋トレとランニング。
夏休みに入ったらみっちり指導してやる。
覚悟しておくように。」



心操くんのような個性は
消太くんの捕縛武器がぴったりだと思った。

いい師弟コンビになりそうだ。
私も体力強化なら手伝える。
できる事は何でもやる。




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