第10章 導く人
う~~~~ん。と悩む芦戸さんと葉隠さん。
「先生、ウチ!対敵犯罪がいい!」
「ええ!?麗日!?!?」
「意外ね」
麗日さんがフンッと鼻息を荒くして手を挙げた。
「体育祭で爆豪くんとやって、
もっと攻撃の幅とか広げられんかなって思ったんだ!
なりたい方向だけ見ててもダメだ!」
「ふんふん、そうね・・
それならガンヘッドさんの所はどうかな?
私も何回か体術指導で通った事あるの。
ゴリゴリの武闘派だけど、怖い人じゃないし、
教えるのも凄く上手だよ!
ガンヘッドさんが指名したってことは
体術に関して伸びしろがあるって思ってくれたんだと思う!」
麗日さんは目をキラキラと輝かせ
頑張る!!と叫んだ。
「アタシは個性的に災害救助とか向いてない気もするなぁ〜……でも、向いてる向いてないで選ぶのも〜………あ〜、難しい!!!」
芦戸さんが頭を抱えている。
「それなら、どちらもこなしていく方向性の事務所にしてみる?
オールマイティに活動している事務所はこの辺りかなぁ……」
私の今までの活動がこうやって生徒たちのためになっていくのは嬉しかった。
お昼休みギリギリまでアドバイスをして
みんなは教室へと戻って行った。