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partly cloudy 【ヒロアカ】

第9章 人知れず育つ







「なんかごめんねー。」



「いやいや、楽しかったですよ。」



バサッとホークスが背中の翼を広げた。
いつ見ても綺麗な羽根だ。



「今度は是非、九州まで来てくださいね。
またあの焼き鳥屋行きましょう。」



「あ、ちょうどこの前行きたいなぁ〜って思ってたところ!」



でもしばらくは無理かなぁ。
雄英の教師は割と忙しく
まとまった休みが取れそうにない。



「霞サン、高校の時好きだった先輩って相澤先生のことですよね?」


福岡で働き出して初めてホークスと二人で飲みに行った時にそんな話をした。
よく覚えてるなぁ……。

 
「さっき、みんなの前で言おうとしたでしょ!」



「アハハ、すんません!」



やっぱり悪いと思ってなさそうだ。



「すこーし、煽っちゃったんで早く戻った方がいいかもしれないですよ。」



「煽った?」



「食べたそうにしてるのに
中々手を出せなくてヤキモキしてる感じだったんで。俺が食べちゃいますよって。」



「食べ物の話?」



「まあ、そんなところです。」



ホークスの話がよくわからない。
そもそも消太くんは食事をあまり取らないから、余程お腹が空いているのだろうか。




「俺、今日来たのは
USJ事件の事を聞きたかったのが一割。
残りは純粋に霞サンに会いたかったからです。」



「うん。ありがとう。
私も久しぶりに会えて嬉しかったよ!」



「いつか、霞サンが俺の欲しい答えをくれたら、俺も下の名前で呼んでほしいな〜。」



「うん…?全然呼ぶけど……」



ホークスの話は脈絡がなくて
いつも以上に理解できなかったが
とりあえず頷いておく。
そういえば本名知らないなぁ。



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