第9章 人知れず育つ
「ハハハッ、わかんないっすよねー。
霞サンだもんなぁー!」
ホークスがポケットに手を突っ込み
眉毛を下げて笑っている。
「どうゆう意味よ。
さてはまた馬鹿にしてるな!?
可愛くない!」
「ハハハッ、そろそろ行きます。
見送りありがとうございました。」
そんじゃ〜!と手を挙げ、
バサッと羽根を羽ばたかせ
スーーッと夜の空へ消えた行った。
店内に戻って、
大将にお茶漬けを頼んだ。
普段ゼリーばっかりだから
いきなり固形物はお腹壊しそうだし
お茶漬けならさっぱり食べられるだろう。
届いたお茶漬けを消太くんに渡す。
「?何だよ。」
「え?お腹空いてるのかなって。」
「空いてない。お前が食べろ。」
結局、消太くんは食べなそうだったので
私がお茶漬けを食べた。
美味しい。
つられてミッドナイトとひざしくんも
お茶漬けを食べて
飲み会はお開きとなった。
「美味しい。」
「よかったな。」
消太くんは食べてる私をみて
優しく笑った。