第9章 人知れず育つ
やっと就業時間終了。
私はなんとか爆豪くんと轟くんの指名リストをまとめ終わった。
消太くんに渡してチェックをしてもらう。
なんとか残業せずに帰れそうだ。
消太くんは爆豪くんと轟くん以外の
指名のあった生徒たちの分をリストにまとめ
指名のなかった生徒のために
職場体験受け入れ可能な事務所に連絡を済ませていた。
さすが合理的主義者。無駄がない。
「よく終わらせたな。
明日までかかると思ったのに。」
「事務作業は慣れてるの。
サイドキック歴長いからね!」
「そしたら、今日は早めに帰るか。」
「そうしまーす!
昨日の体育祭の疲れも取れてないし。」
「霞~、相澤~、手伝ってくれよーう!!!」
ミッドナイトはちゃっかり終わらせていた。
集中が切れたから!と何かと作業から逃げていた
ひざしくんはまだまだ終わりそうにない。残業決定だ。
「自業自得だろ。」
「頑張れ、ひざしくん!!」
「は、薄情者~~~~~!!!」