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partly cloudy 【ヒロアカ】

第8章 励め青春





「ヘイヘイ、イレイザー!!!
午後の解説も気張って行こうぜ!
アーユゥレディ?ヒアウィーゴー!!!」



古い包帯を取り、軽く消毒をして
新しい包帯を巻き終えたところで
ひざしくんが控え室に入ってきた。



「飯くらい食わせろよ」


と、ため息をつく消太くんに
ほらよ!とひざしくんが栄養ゼリーを投げる。

いつもならキャッチして飲んでまでで5秒程度だが
消太くんは怪我人だ。
そもそも両手がまだ上手く使えない。
掴むことができず、栄養ゼリーは消太くんに当たって床に落ちた。





「はい、あーん」



私はその栄養ゼリーを拾い上げ、
ぺキッとキャップを外して消太くんの口元へ運ぶ。

渋々、消太くんは栄養ゼリーに口を付け
いつもよりかなりゆっくり飲んでいる。

自分から「あーん」とかやってみちゃったけど
何だか恥ずかしくなってきた・・
消太くんは大人しく飲んでる。




自分でやり始めたクセに
固まってしまっている私を見かねて
ひざしくんがゼリーを私の手から奪う。



「ヘイ、イレイザー。
霞だと進まないんだろ?
俺がスペシャルサービスで飲ませてやんよ!」


ひざしくんがゼリーを持った瞬間に
ジュコッ!!と音がしてゼリーの入れ物が
一瞬でぺったんこになった。



「マイク、そろそろ時間だろ。行くぞ。」



何故か消太くんはひざしくんを睨んでいる。
包帯の隙間からだが、かなり迫力がある。
ひざしくんはどこ吹く風だ。



「霞はゆっくりランチタイムして行けよ~!」




いってらっしゃ~い!と兄貴分たちを見送り、
昼休憩ももうすぐ終わってしまうので急いでお弁当を食べた。





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