第1章 case*1 リヴァイ·アッカーマン
リヴァイは何事もなかったかのようにの元へ戻ってくる。
『……あの人は?』
「餌の事は気にしなくていい」
『…え、餌?』
には理解が及ばなかった。
そして契約成立も何の事か分からずにいた。
『あの…アッカーマン君。…助けてくれてありがとう。…でもあの…契約って何?』
「リヴァイだ」
『えっと…リヴァイ君?』
リヴァイは舌打ちをする。
『…リヴァイ』
の服は乱れたまま胸元を晒しブラのホックは外れたままだった。
リヴァイはごく自然にの背中に手を差し込んだ。
『ちょ…待って…、やだ…何』
つい数分前に犯されそうになった所を助けてくれた生徒にまで犯されるのかとは慌てふためいた。
「しただろう、契約」
『だからその契約って…』
リヴァイは心底面倒くさそうな顔をする。
月明かりの差し込む静かな部屋に大きな羽音が突如響き出す。
は自身の目を疑った。
リヴァイの背中には大きく真黒な蝙蝠のような羽が生えていた。
妖しく光る紅い瞳と視線が絡んだ。
『……いやいや』
リヴァイの薄くひらいた唇からは鋭く尖る二つの牙が覗く。
『……いやいやいや…ないない』
「めんどくせぇ…」
リヴァイはの首筋に唇を押し当てると、香りを確認するように深く吸い込んだ。
湿った吐息がの首筋にかかる。
『……っ』
身体が反応すると同時に痛みが走る。
自身の首筋に鋭利なものが徐々に深く突き刺さる。
『……あ……ぅ…』
血を吸われ舌が舐めとるたびに厭らしい水音が鼓膜を刺激する。
のお腹の奥深くが異常なほどに疼き出す。
『……んぁ………何これ……』
(気持ちいい………)