第2章 case*2 三日月 宗近 へし切り長谷部
三日月が自身のものを引き抜くと白濁した液に混ざる血が音を立て溢れた。
長谷部にしだれ掛かる上体を引き寄せ指での秘部を開いて見せた。
三日月は妖しく笑む。
「挿れるも退くも長谷部殿次第」
三日月に煽られるままベルトに手を掛け
疾うに反りたった自身を秘部に突き立て穿つ。
甘く溢れる吐息と声に長谷部の脳裏は痺れ、端正な顔は快楽に歪む。
三日月はそんな長谷部の下顎を指で掬い上げ唇を重ね舌を絡ませた。
その厭らしくも耽美なその光景に、長谷部から与えられる快感も相まっては呆気なく達した。
「あ…主…もう…、出ます」
激しい収縮に耐えきれず長谷部もの中に精を吐き出した。
の意識はプツリと途絶えた。
そんなを三日月は優しく撫でる。
「なんとも愛らしい…」
煽られるまま欲に溺れた長谷部は繋がるままの結合部を呆然と見つめていた。
「…俺は、取り返しのつかないことを…」
「真面目すぎるな長谷部殿」
「お前は…本当に三日月なのか…」
「紛れもないぞ…見るがいい」
三日月が指差す箇所には胸を一突きされた傷痕が残っていた。
奇しくも仲間を守り負った傷だった。
「俺たちは主の物だ、それで良いではないか」
「しかし…」
「愛する主の血に生かされるのも悪くはないだろう?」
長谷部はの頬を撫でた。
「…身に余る」
一度味を覚えてしまえば抗う事ができないのは三日月と長谷部だけではなく、意識を飛ばすまでに溺れてしまったなのかも知れない…。