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【暇潰しにどうぞ】吸血鬼パロ【SS】

第2章 case*2 三日月 宗近 へし切り長谷部


廊下から部屋にかけて慌ただしい足音と共に襖は勢い良く開いた。
水面に映った自分の瞳の色に驚いた長谷部だった。
しかし襖の内側で起こっていた情事は長谷部を更に驚かせた。

「み…三日月!貴様!!」
「長谷部殿、襖を閉めてはくれぬか」
『は…長谷部さん…』

のあられもない姿を他の誰かの目に映るのは避けたいと大人しく襖を閉じた。

「長谷部殿、渇きは潤せたか?」

喉の渇きは酷くなる一方だった長谷部は手をきつく握りしめた。
三日月は長谷部を気に留める事もなくの耳朶に尖る牙を突き立てた。

『ッッ』

皮膚を針で突かれたような一瞬の痛みには小さく震えると、三日月の吐息に混ざり水音が厭らしく耳に響く。

「…まさか…、主の血を…」
『ん……ぁ……』
「どうだ長谷部殿、香りがわかるだろう」

長谷部は膝から崩れ落ちた。
の耳朶から滴る血の香りは抗えない程の衝動を駆り立てていた。

「主、気持ち良いものであろう?」

はたったそれだけの行為で全身の力は抜け落ち、快楽に身を委ねていた。
三日月はを纏う邪魔でしかない布をゆっくりと全て剥ぎ取った。

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