第4章 白い道【2】
「「…はよ」」
「おはよう!」
「…寒い。」
「死にそう。」
『おはよう。みんな本当に今日は寒いわね。』
「うん、多分今日は雪が降るからこれからはもっと冷えるよ。」
『…雪ねぇ、、、』
私は食事を用意しながらみんなの話に片耳を傾けていた。
雪、、、
もしかしたら本当にあるのかな…
私は最後に暖かいスープをみんなに出し、食卓についた。
その日の朝食では、ペンギンは始終寒いと言い続け、シャチはずっと眠そうだった。
ベポはいつもよりかなり元気に喋り続けてた。
それにローはいつもと同じように適当に相槌を打ち、最後に一言、
「今日もうまかった。部屋で待ってる。」
それだけ言って、食器を下げ、部屋に戻って行った。
「ん?カラなんかキャプテンと用j「あーーーベポ、雪は何時ごろから降りはじめるかわかるか?」
「積もるかな〜」
「え、…あっ、、、降りはじめは昼くらいからかな〜。
グランドラインの雪は初めてだから、積もるかどうかはまだなんとも言えない。」
なんかベポが話そうとしたのを急にペンギンが覚醒して遮った。
どうしたんだろ。
でも今はそれより、、、
『ねぇ、みんなは雪を見たことがあるの?』
「え?」
「ん?」
「は?」
『…?』
「カラ、もしかして見たことないの?」
『…ない、けど、、、そもそも存在するの?』
以前行ったグランドラインの冬島でさえ見なかった。
でも、ローは存在すると言っていたし、みんなの会話も雪が当たり前にあるような言い方だった。
本当に、あるの?
「「「ええええ!!!」」」
『!?びっくりした…』
「カラっていろんな島回ったんだよな!?」
「航海術もできるんだよね!?」
『え、あ、、、うん、まぁ』
「それで雪の存在知らないってどういうこと!?」
『いや、名前くらいは知ってるよ。
でも、物語の中では雪一面の世界を銀世界、とか白銀の世界とか、、、そんな幻のような言い回しをするから、もしかしたらそもそも存在しないのかな〜と、、、』
「北の海に行った時も見なかったの!?あそこ結構寒いからよく降るのに!」