第4章 白い道【2】
与えられた仕事、ね、、、
今のところ、私が求められた仕事は食事と知識だけ。
戦闘になったこともないし、それ以外の雑用も求められたこともない。
逆に、ローたちから与えられたものは?
病の診察、部屋、それから希望、、、
病の診察は私の命の期限を伸ばすことに繋がる。
私はローから命を貰ってるんだ。
加えて、皆んなから貰ったものの中で1番大きなものは希望だ。
真っ直ぐ前を向いていられる。
怖くなって目を逸らしても、隣にはローやペンギン達がいて、温もりがある。
正直、釣り合っているとは言い難い。
せめてお金くらいは、、、といっても、これもおじさまから貰ったものだからそれも違う気はするのだが、、、
私には、何が出来るのだろう。
私はみんなの役に立てているのだろうか。
私はローの背中を見ながら、その答えを探した。