第4章 白い道【2】
ローとの買い出しを終え、ログポースを買いに行こうとしたが、ローが抱えていた荷物の量を見て、流石に1度船に戻ろうとした。
「オイ、何処へ行く。」
『いや、その荷物一回置かないと、重いでしょう?』
「…つまり、食材はもういいんだな?」
『あぁ、うん。』
ーーーRoom、シャンブルズ
『!』
「よし、行くぞ。」
ローが昨日の治療の時に見せた青い膜を展開させた。
かなり大きな範囲で広げているな、、、と、感心していると、ローが一言唱えるとたちまち荷物が消えた。
『ねえ、ロー、今のオペオペの実の能力?』
「あぁ。」
『今の、どうやったの?』
「コイツと荷物を入れ替えた。」
そう言って私に見せたのは小さな小石。
『…瞬間移動?凄い。ねぇ、ローの能力、もっと教えて?』
「…まぁいいだろう。」
ローは私にザックリとオペオペの実の力について教えてくれた。
Roomの中は彼の支配下にあり、物体を動かしたり、入れ替えたり、中身を除いたり、切り刻んだり、、、
まぁ、色々できるらしい。
オペオペの実というだけあって、殺傷能力はさして強くはないが、人体を知り尽くした者が使うと凶器にもなるらしい。
『聞けば聞くほど凄い。ローが使うなら最強じゃない?それ。』
「そうでもねぇ。使えば使うだけ体力を消耗する。長期戦には向かねぇよ。」
色々信じ難い内容もあったが、そんな能力で、ローが使うからこそ、私の病気も治せるのだろう。
それに、、、
『自分で聞いといて何だけど、答えてくれると思ってなかった。』
「別に隠してた訳じゃねぇ。」
そう素っ気なく言い放つが、敵かも知れない相手に手の内を明かすのは得策ではない。
それでも私に話してくれたところを見ると、私は思っていたより信用してもらえている様だ。