第4章 白い道【2】
「ふぁ、、、おはよ、キャプテン、カラ」
『あら、おはよう、ベポ。早いのね。』
「うん、シャチの蹴りが飛んできた。」
「アイツ、まだそんなに寝相悪いのか。」
「それにいびきも煩いよ。」
『うわぁ。』
慣れれば問題ないよ。
ベポはそう言って笑った。
それから朝食の匂いが船内に漂うと、シャチとペンギンが起きてきた。
「あー、いい匂い。腹減った。」
「キャプテン達おはよ。朝飯なに?」
『おはよう。今日はジャガイモのポタージュと、ベーコンと白菜のソテー、あとミートエッグ作ったからご飯の上に乗せる?そのままでもいいけど。』
「乗せる乗せる!なんか聞いたことないのあったけどめっちゃ旨そう!」
みんなでご飯を食べる。
いつも美味しいって言って食べてくれるし、おかわりもしてくれるから嬉しい。
今日の夜はローが好きだと言った焼き魚をメインにしよう。
『ロー、今日は私も街に行きたいんだけど、いいかな?食材買っておかないと。』
「あぁ。俺も行く。シャチ、お前今日船番な。」
「ゲッ」
「ドンマーイ。」
「ベポ、この島のログはどれくらいで溜まるか昨日聞いてきたか?」
「今日の夜には溜まるって言ってたよ。」
「なら出港は明日の朝だ。俺はカラと食材とエターナルポースを買ってくる。それ以外のモンは適当に補充しとけ。」
「「アイアイ!」」
私は街に出るため、1度部屋に戻った。
「キャプテン、、、」
「あぁ。わかってる。来い。」
船番になってブーブー言ってるシャチとそれを宥めるベポをリビングに置いて、ローとペンギンは廊下に出る。
「で、アイツらに言ったのか?」
「うん。2人ともそうするって。」
「そうか。助かった。」
ローはペンギンに金の入った袋を渡した。
「武器ならそれで十分足りるだろ。」
「やった、ありがと」
上機嫌でペンギンはさっさと何処かへ行ってしまった。
別に、武器の類ならいつでも買ってやる。
武器は自分の身を守る必需品だ。
そこに金の糸目をつける理由はない。
それくらい、ペンギンもわかっているだろうに、わざわざこうして要求してきた辺り、アイツなりの気遣いを感じる。
我ながら良い仲間を持ったものだ。