第3章 白い道
「俺が教えてやる。こいつらとやってもどうせ俺が勝つ。」
「あっ!キャプテンそんなこと言っていいの〜?」
「今回俺結構引き良いよ?」
「はっ、言ってろ。」
『ロー、ありがとう。お酒取ってくるね。』
「あぁ。」
私はみんなの分のグラスとウイスキーのボトル、炭酸水、氷に、水、、、と、一通り必要なものと少しのおつまみを持ってテーブルに帰った。
『お待たせ。』
「サンキュー、やっぱ麻雀飲むときは酒は必須だよな〜」
『作るよ?何で割る?』
「カラ、気使わなくていいよ。別に俺たちはカラのことを手伝い要員として船に乗せた訳じゃないんだし。ね、キャプテン。」
「あぁ。逆にそんなに色々するな。こいつらが腐る。」
「うわっひど!カラ、俺には優しくして!」
『いや、私から見てもシャチは色々できるようになった方が、、、』
「言われたな〜シャチ。」
「うるせーぞ!ペンギン!!」
『ふふ、、、でも、ありがとう。』
みんな、そんな風に思ってくれてたんだ。
あったかい人たち。とても海賊には見えない。
みんなは自分で好きなように炭酸水や水で割っていく。
なんだかんだ言ってみんながお酒を飲んでいるのを初めて見た。
『…あら?グラス余ってる…』
ちゃんと四つ持ってきたのに、一つ余ってる。
ベポ…は飲んでた。熊もお酒飲むんだ。
あれ?5つ持ってきたのか?
「オイ、最初は取り敢えず見てろ。」
『…え?』
そこにはボトルのままウイスキーを煽るローの姿が。
…ローっていくつ?
え?お酒ってそんなに早くから強いの飲めるようになるもんなのか??
「なんだ。」
『え?いや、ローって、いくつなの?』
「21だが。それがどうした。」
やっぱり!ダメだよ!死んじゃうよ!
「そういうお前は。いくつだ。」
『16、です。え、いや、それよりも、、、ローそれウイスキーだよ?そのまま飲むの?割らなくて大丈夫?』
「?別に普通だろ。ウイスキーは割らなきゃならねぇ決まりでもあんのか?」
いや、ウイスキーって割るものじゃなかったか?
割らなくてもそんなにガバガバ飲むようなものじゃなかった気がするけど、、
何事も無かったかのように会話しながら麻雀は始まった。