第3章 白い道
ローのその一言で、みんなの視線がローに集中した。
「…キャプテン、お願いだから慎重に決めてくれよ…。」
「くじ引きとか言ったら俺泣くよ。」
『ローは行きたい島でもあるの?』
「まぁ、行きたい島ってのはこの前お前の言ってた世界一の造船所のある島だが、そんなに有名な島ならどっかでエターナルポースくらい売ってるだろ。」
「じゃあどうやって決めるの?」
「…ここから行ける7つの島の内、最も栄えた島に行く。」
『…なるほど。先々のことを考えると、今取り得る1番の安全策かな。』
「だろ。」
「安全策ならまぁいいか!キャプテンとカラのお墨付きなら俺賛成〜!」
「シャチ…キャプテン、俺は教えてほしい。」
「俺も。航海士だし…。」
ペンギンとベポは話してくれないと思ったのか、少し悲しそうな顔をしてローを見やった。
「別に隠すつもりはねぇよ。んな顔すんな。カラの察しが良すぎなだけだ。」
2人は一気に表情が明るくなった。
シャチもローに全幅の信頼を置いてるようだし、、、
みんなローが大好きなんだな。
「俺たちの航海の障害は、海軍、海賊、天候、ログによる無駄な足止めの4つだ。海賊に至ってはどっからどれほどの相手が沸いてくるかはわからねぇし、海軍についても…これからの航海で海軍の全ての支部を事前に把握するなんざ無理だろう。」
3人はローの話を真剣に聞いてる。
私も自然と黙って聞いていた。
「天候も予測不可能だ。このグランドラインに安全な天候の海なんざねぇんだ。」
ローは凄い。みんなにとっての正解を数ある選択肢から正確に選び取ることができる。
私はあくまで情報を提供しただけに過ぎない。
本当に、凄いな。
私はニヤリと笑みを浮かべるローの横顔を盗み見た。
「要は、現段階で避けられるのはログによる無駄な足止めだ。エターナルポースさえいくつか手に入れればそれは避けられる。
それなら、一刻も早く手に入れるに越したことはねぇだろ?」
ローは勝ち誇ったような、笑みをニヤリと浮かべた。
「「「おぉ!」」」