第8章 白兵戦
『8000万ベリー…前は6000万だったっけ?』
「そうだよ!
北の海1番だったんだ!!」
『随分上がったわね。
8000万といえば…確か七武海加入前のクロコダイルと同じ額よ。』
「七武海と一緒!
キャプテンすごい!!!」
『本当。
5000万ベリー越えは簡単につく額じゃないわ。』
5000万を超えるとそこから上に上がるのはなかなか難しいと聞く。
賞金稼ぎにやられたり、海軍のそれなりの将校から狙われたりで命を落とす者が多いからだ。
「…まぁ、上がったのはいいが、、、
軍艦の方はカラがやったからな。
俺の実質の賞金は6000万のままか、、或いは7000万がいいとこだろ。」
『そう?
私の立場は別にしても、船長の力量っていうのはクルーの戦闘力も含まれるからこの額は妥当だと思うけど…。』
私1人いたってこの船は回らないし、ローの頭脳がなければ海賊団の時だってどうなってたかわからない。
ローの強さは本物だと思う。
記事を見る限り、あの海賊団もそこそこ名が売れてたらしい。
少将の船を落としたのは私が少し斬ったからだが、あの海賊団の頭を倒したのはローだ。
その実力はこの額に相応しいものだろう。
「このままいけば億越えも夢じゃない!
キャプテンマジ尊敬!!!」
「キャプテンキャプテン!今日の夜宴しましょう!!
キャプテンの懸賞金アップ祝って!!!」
「ふっ…まぁ、幸い今は物資も豊富だからな、、、
いいだろう。
ただし、二日酔いは自己責任だ。
飲みすぎるなよ。」
「「アイアイ!!」」
「アイアイ!キャプテン…むにゃむにゃ、、、」
「「寝言かよ!!」」
「スミマセン…んぅ、、、」
「「謝るな!寝言で!!!」」
『ふふ、』
宴か…それなら今日の夜はご馳走作らないと。
私は腰を上げてキッチンへ向かった。