第8章 白兵戦
「カラ!!!これキャプテン達どうするんだよ!!!」
『…ローならどうにかするでしょ。』
「は!?キャプテンの方はノープランかよ!!」
『船は今のうちにまた前方へ向かうけど、この軍艦が沈むからその流れに巻き込まれないように少し離れないといけないわね。』
「離れたらキャプテン達戻って来れなくなるだろ!」
まぁ、確かにそうなんだけど…
この軍艦ごと私が斬れたら、こんなにローに負担をかけなくてよかった。
でも、軍艦は船底に海楼石が仕組まれてるから、、、
海楼石は硬くて私はまだ斬れない。
梶なら木製だし、それを破壊したら少なからず浸水するだろう。
そうすればあとは時間の問題だ。
『ロー、、、』
正直、本当に分が悪い。
あの少将ならまだローは敵わない。
勝てたとしても、それからこの距離で逃げるのはかなり難しい。
軍艦の速さは本物だ。
ごめんなさい。
本当にこれしか思い浮かばなかった。
『…なんとか頑張って。』
「ぅおい!!」