第8章 白兵戦
『…今のはインパクトダイアル。
衝撃を吸収し、同じ衝撃をいつでも引き出せる。
でもその反動も自分が受けるから加減を考えないと大変なことになるの。』
「…ダイアル怖、、、」
『シャチ、ごめんなさい。
ちゃんと私が全部説明してれば、、、』
包帯を巻かれ、痛々しい腕。
戦闘の時の怪我が軽く済んだのにここで大怪我させてしまうなんて…
「いやいや、大丈夫だ。
キャプテンが上手く骨繋いでくれたし。」
「…まぁ、全治2週間ってとこだな。
割と綺麗に折れてる。そんなに長くは掛からないだろう。」
『…本当にごめんなさい。』
もっと気をつけて見ていれば、、、
最初に説明していれば、、、
後悔はいつも尽きることはない。
「…過ぎたことを言っても仕方ねぇ。
俺たちの知識が不足していたのもある。
ただ、このダイアル達は使いようはいくらでもあるだろう。
ここにあるダイアル全て、どういう用途か説明しろ。
話はそれからだ。」
『わかったわ。』
私はその場にあった、ブレスダイアル、インパクトダイアル、トーンダイアル、フレイムダイアル、ランプダイアル、ヒートダイアルにウォーターダイアルの説明を簡単にしていく。
…本当にいっぱいあるな、、、
『私もヒートダイアルとウォーターダイアルは初めて見るわ。』
「…危なくないやつはこの辺だな。」
『えぇ。そこにあるのだったら多少遊んでも大丈夫そう。
ただ、、、こっちにあるのは危険ね。
海賊が持っていたからか、規格外な量のエネルギーが入ってる。』
「どういうことだ。」
『…単純な話、さっきのインパクトダイアルがいい例よ。
衝撃だから指で弾くほどの強さも記憶させられる。
でもさっきのはそんなレベルじゃなかった。
明らかに武器になるような強さの衝撃が詰まってた。
…だからおそらくこのフレイムダイアルも、、、』
ボォォォォォ!!!
「わっ!」
『…やっぱり。』
「なるほど、火炎放射器レベルの炎が蓄えられてるってことか。」
『そういうこと。』
私はそのダイアルを袋の中になおす。