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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第8章 白兵戦


「あ!カラ!!
ペンギン達帰ってきたよ!!!

…あれ?でも、、キャプテンは?」



『本当、ローがいない。』












ベポのその声で港の方を見ると、難しい顔をした2人の姿が目に入る。













「おかえり!」

「「ただいま〜」」











ベポがそう声をかければ2人は小さな笑みで答える。








『2人ともおかえり。
ローは?一緒じゃなかったの?』


「あー…なんかキャプテンは少し寄り道して帰るって、、」


「なんか考えてた風だったよな〜」










2人はそう言って顔を見合わせる。

…どうしたんだろ。










「ふーん、まぁ、キャプテンの単独行動はいつものことだし、いいんじゃない?
それより、カジノはどうだったの?」


「それがよ!キャプテンマジでスゲェんだ!!」


「全部勝って、めちゃくちゃ稼いだんだぜ!!」










それはそれは清々しいくらいの勝ちっぷりだったと語る2人。

…へぇ、そんなに稼いだのなら明日買い物に行ったらすぐにでもこの島を出られそう。


ローがそれを望めば、の話だけど。













「あ、キャプテンだ。」


「なんか持ってるね。」









その声に顔を向ければ、少し大きめの紙袋を携えたローが歩いて帰ってきた。











「キャプテン!おかえり!!」

「…あぁ。」










その顔は曇っていて、どことなく近寄り難い雰囲気を醸し出している。









『おかえりなさい、ロー。』

「あぁ。」










その顔にとりあえず挨拶をすれば、そっけなく返され、


風呂に入ってくる。


それだけ言って私には目も合わせず、眉間に皺を寄せたまま船室に入って行ってしまった。






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