第8章 白兵戦
『おじさまはいいの』
ああ言われてから俺はひどくイラついている。
カラの口から出るのはいつも鷹の目ばかり。
手合わせの時も、日々の生活の時も、カラの目にはいつも俺は映っていない。
俺はどうもそれが腹立たしい。
「キャプテンキャプテン!
見えましたよ!カジノ!!」
「うひゃーでけぇ!!」
2人の声で我に帰る。
目の前には確かにバカデカいカジノ。
その中に吸い込まれるように入っていくのは刀や銃を所持した海賊たち。
「…行くぞ。」
俺はイライラとした心境のままカジノの中へ足を踏み入れた。