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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第2章 白い光



だが、私とて海難で死にたくはない




『…航海士は誰?』

「俺俺!」




…まさかの熊




『ログポース…とか、聞いたことある?』

「ログポース?」

「なんだ?それは」





知らない、か
そうだろうな…

知っていたらこんなに楽しげな空気にはならないだろう





『グランドラインで使う指針…
方位磁針の代わりになる道具のことよ。』

「代わり…?
方位磁針じゃダメなの?」

『グランドラインじゃ使えないの。』

「「「はぁ!?」」」

「方位磁石使えないって、方角が分からないってことか?」

「そんなんじゃ遭難しちゃうよ…」

「…そのログポースとやらがあればどうにかなるのか?」





船長であるトラファルガーが眉を寄せながらそう問う
私は彼に向けてひとつ頷くと、説明を重ねるように口を開く





『ええ。
いわばログポースは命綱のようなもの。
どれだけ現実的でないことが起こっても、ログポースだけは疑ってはいけない。
疑うのは自分の頭の中の常識。
…グランドラインの鉄則よ。』

「…それはどこで手に入る?」

『高価なものではないわ。
グランドラインの島では大抵売ってるし…グランドラインの入口の島でも売ってるはずよ。』

「ならグランドラインに入る前にその島に寄らなきゃ!」

「危ねぇ…俺ら入った瞬間遭難するとこだった…」

「行き先は決まったな…
ベポ、進路を取れ。まずはそのログポースとやらを手に入れる。」

「アイアイ!」





そうして、ハートの海賊団と私を乗せた船はグランドラインの一歩手前の島へと航路を進めた
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