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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第2章 白い光


規則的に動く、キューブ状の赤い塊


アレは?





「お前の心臓だ。」







…は?







あの男は一体、何を言っている…?


私は無意識に、自分の左胸に手を当てた




と、




『っ!』





左胸に触れた手に違和感があって、服の首元から服の中をのぞきこんだ

…丁度、男の持っているキューブが収まるくらいの大きさの穴が私の体に空いていた





「あー、キャプテンは能力者なんだ。
オペオペの実の改造自在人間。」





私が今まで見てきた悪魔の実はゾオン系とロギア系
じゃあアレは超人系の能力…?




『こんなことができるなんて…』




私は思わずそう呟いた




「こんなことができるから、お前の病も治せるんだがな。」





男は私を見て不敵に笑った






「まぁ、どちらにしてもこの船での治療は無理だ。
まともな環境が出来るまで治療は保留。
それまでは俺たちの航海に付き合ってもらう。俺たちはそろそろグランドラインに入るつもりだ。
あぁ、安心しろ、戦闘になったら刀は返してやるよ。」

『…わかった。』




おじさまの手紙にもあったし、今この男に抵抗する気はない
別に構わないだろう




「遂にグランドラインか〜」

「ワクワクするな!」





キラキラとした瞳で夢を語る彼ら
グランドラインは確かに海賊の夢の航路だ
その過酷さ然り、体感するまでは皆そんなふうに目を光らせる
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